2008年11月06日
やはり、アメリカは凄い国だ!
2008年11月5日、初の黒人大統領オバマを米国民は選んだ。 TV各社は色々な角度から「オバマ圧勝!黒人大統領誕生」と大々的に伝えている。
これは「後世に残る歴史的一日だ」ということなので、感じたことをブログに残しておきたいと思いました。
TV報道では、シカゴのオバマの勝利宣言で7万人が集まり、人々はオバマの発する言葉に涙している。 黒人に限らず、白人も。 アメリカ国内に限らず、ロンドンでも、パリでも、オバマの祖母が住んでいるというアフリカ・ケニアの山村でも同様な光景が映し出されていた。 自分の国の大統領誕生に涙して歓喜している人がこんなにも沢山いるとは、日本と比べて「国のリーダー」への意識の差に驚いた。
私も含めて、日本人だけが妙に醒めて斜から眺めているような感じがしないでもありません。 メディア各社やコメンテーターが伝えたオバマ次期大統領誕生の「フレーズ」を書き留めてみました。 順不同で列挙しておきます。
“大転換、 歴史的一日、 熱狂と好感、 アメリカンドリームを自ら体現、変革をもとめる息吹、 オバマのキーワードは「empathy:共感」と「change:変革」、Yes,We can!、 金融危機がオバマ大統領を誕生させた 、米国民はブッシュに蝕まれたアメリカに劇薬(オバマ)が必要と判断した、 大恐慌後のルーズベルト大統領以来の難題を抱えるだろう、 揺らぐ市場主義→保護主義が台頭するか、 ドルは信認を保てるか、 傷ついたアメリカの威信は復活できるか、 富裕層への増税と低・中間層へ減税、 オバマの演説は素晴らしく上手・牧師の説教スタイルに似ている ” などなど。
ケニアからの移民の黒人父親と白人母親の間に生まれ、インドネシアで育ったオバマ氏、4年前に彗星のように現れ47歳の若さで米国大統領に選ばれた。 正にアメリカン・ドリームだ。 この事実だけで、アメリカはまだまだ凄い国だと感じます。
ついこの間まで、アメリカの人種差別は根強く残っており、ワスプ(WASP:W = White(白人)、AS = Angro-Saxons(アングロサクソン人)、P = Protestant(プロテスタント)のそれぞれの頭文字を取ったもの)とユダヤ人がアメリカの支配階級だったはずが、金融危機・経済失速が「変革:CHANGE」できるリーダーを求めて、人種はさておき、実利が何か変えてくれそうな黒人大統領を選んだ。
アメリカ国民にとって、それだけ今回の金融危機→生活破壊は深刻なものだったということか。 日本にとっても、世界中の国々にとってもアメリカの危機は世界の危機であることを思い知らされた訳で、是非、Yes、We can change!のオバマ次期大統領に期待したいものです。
それにつけても、同じ民主党でも日本にはオバマのような清新なイメージの変革リーダーが出てこないのは彼我の政治風土の差だけだろうか。
蛇足ながら、清新なイメージで人気が高かった若い大統領というと、ケネディー大統領を思い出します。 ケネディーは1961年に43歳の若さで大統領に選ばれ、1963年11月22日にテキサス州ダラスで凶弾に倒れます。
私は当時高校1年生でした。 やっと放送衛星が打ち上げられた頃で史上初の日米衛星中継が明け方にあるとのことで固唾を呑んでモノクロTVの前で待ち構えていると、アメリカから送られた最初の画像が、予定されていたケネディー大統領の記念メッセージではなく、ケネディー暗殺を伝えるミミズのような文字列でした。 その後無音の砂漠の風景が映し出されていたのを、もう45年も前のことですが、このショッキングな出来事を鮮明に覚えています。
アメリカは多面的で懐が深い国と言われます。 初の黒人大統領をなんなく生み出すデモクラシーの国ですが、一方で銃社会で人気の大統領をあっさり暗殺したり、独善でイラク戦争を仕掛けたり、不動産・金融バブルに気づかず世界恐慌を引き起こしたりする複雑で凄い国だと改めて感じます。
トラックバックURL
この記事へのトラックバック
この記事へのコメント
ティファニー 指輪 人気 http://www.hanayou.jp/admin/tiffanyco2.php
スニーカー http://www.1tp.biz
CHANEL 財布 公式 http://blg.soloist.jp/chanelbags3.php
プラダ トート http://www.deecha.jp/alpejia/prada3.php