2007年05月02日
読後感:「林住期」(五木寛之著)
テレビインタビューで作家の五木寛之氏が最近出版した「林住期
」という本を語っていたのを目にした。 古代インドでは人生を25年くぎりの、「学生期(がくしょうき)」、「家住期(かじゅうき)」、そして、50才〜75才の「林住期(りんじゅうき)」、76才からの「遊行期(ゆぎょうき)」、の四つの時期に分けて考えていた。 
「林住期(りんじゅうき)」とは、社会人としての努めを終えたあと、すべての人が迎えるもっとも輝かしい「第三の人生」である。 五木氏が話した、仕事を離れ家を捨て真の生きがいを探す、人生の黄金期は50才から、新夫婦関係のすすめ、などの言葉に惹かれて、「林住期」という本をAmazonに注文した。 同じようにTVを見て注文した人が多かったのか、Amazonにしては珍しく、入手するまでに2W程掛かった。
私はへそ曲がりの性質か、技術畑で居たデジタル人間のためか、普段はこの類の「人生を説く」本はあまり好きではない。 今、TVで人気の細木○子などの人の人生を肴にもてあそぶ番組なども性に合わない。 また、宗教・信心などとも今まで無縁で過ごしてきたし、格別、五木寛之氏のファンでもなかった。
そのような私がこのような本を読みたくなったこと自体が、自分が正に「林住期」だと自覚したこと、この本のところどころにちょっとした賛同や、琴線に触れたところを見出した自分の変化に気がついたこと、・・・・それが私の読後感のような気がします。
本の中の気になった一説・・・・“「家住期」は、いわば勤労の期間。社会人としての責任を果たし、家庭人としての義務をつくす。”、 “50才から75才までの「林住期」こそ人生のピークであるという考えは無謀だろうか。”、 “人間には本当に自分がしたいと思うことをする自由がある。それがないとみえるのは、「家住期」にいるからだ。 「林住期」とは、そこを抜け出していい、という時期である。 まさにそれが許される時なのである。”、 “「林住期」にすることは、「必要」からではなく、はっきりと「興味」本位でそれをやる、報酬とビジネスを無視してやるべきだ”、 “50才からの家出のすすめ、「林住期」を迎えるとき、人はいちどそれまでの生活を解体することも大事ではなかろうか。”、 “「林住期」には、恋人でも、夫でもない一箇の人間として相手と向き合う。それが可能なら、バラバラに暮らしてもいいではないか。”、 “人は努力しても必ずそれが報われるとは限らない、人生は矛盾に満ちている、不条理なことが無数にある。”
この本でちょっと不満は、全編書き下ろしではなく<初出>が週間現代など雑誌に投稿されたものを集めたためか、繰り返しもあり、一気通貫性が少し欠けるところだろうか。
最後に、本カバー折込の小川洋子氏の添え書きがいい。 “衰えを傍らに、一歩一歩大地を踏みしめながら進みはじめた時こそが、真の人生の収穫期となる。”
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この記事へのコメント
細木○子さんのことを書かれていたことは記憶にあったのですが、書籍「林住期」のことの記憶が飛んでいました。m(_ _)mペコリ
おかげさまで、「林住期」を読まさせて頂きました。
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