2005年06月13日
海外ベンダーの選び方(1)
パソコンの海外調達(4)
海外ベンダーの選び方(1)
93年春から次期98FELLOWの更なる低価格化を目指して、台湾・香港地区のODM(Original Design Manufactured )の具体的な選定に着手しました。
その頃の台湾・香港の電子産業の状況は、70年代にカラーTV、テープレコーダー、電子玩具などの日米資本が台湾に進出して、その組立産業が興り、それらに使う地場の電子部品産業が急速に成長しました。
その後の80年代は人件費の上昇で、TVや玩具などの付加価値の少ない組立産業は苦しくなり、80年代初めから産・官・学を挙げてパソコン産業への転換に軸足を移していきます。
80年代半ばに産・官・学の成果をもとにパソコン産業に進出した第1陣の老舗に「エイサー」や「マイタック」などがあります。
80年代後半からは多くの新興のPCメーカー、ボード・部品メーカーが出現していました。 80年代末〜90年代初めの頃は、電子部品産業の集積を強みに、北米パソコン大手からのOEM生産が伸び出した時期でした。
93年頃は、92年の北米でのコンパック・ショックによるIBM PC/AT互換機の低価格の流れが加速し、皮肉にも欧米の多くのパソコン大手が、パソコンを安く作れ生産能力もある台湾にOEM生産を委託せざるを得なくなっていました。
この時点では、日本のパソコン大手は、パソコン本体やマザーボーはまだ国内生産オンリーでした。
(参考:1.コンパック・ショックは台湾の救い神 、2.台湾パソコン産業の発展要因の分析:神戸大学 伊藤宗彦氏他)
さて、以前にも書きましたが、98FELLOWの海外調達方針は、初挑戦のリスクも加味して、次のようなベンダー選定条件だったと記憶しています。
<海外ODMの選定条件>
1.マザーボードの設計込みの生産・調達(ODM)とする。
2.日本市場の所要変動が激しいことや、海外調達LTが長いことを考慮して日本でのライフ総量計画の3割を海外調達の目安として、ライフのミニマム調達量をODM先に保障する。
3.日本での原価低減効果はオーバーヘッド費用を差し引いても、10%以上が確保できること。 ODMはその目標価格(台湾FOBプライス)が出せること。
4.ODM先は北米PC大手が使っていない処、かつ、財閥系でないPC専業メーカーがベター。
5.技術志向の成長力のある中堅企業が好ましい。 新興企業でも良いが、マザーボードの設計力と生産技術力があること。
6.コスト意識が強く、継続した原価低減活動に積極的に対応できる処。
7.トップ・マネジメントが誠実であり、自らこのODMビジネスにリーダーシップがとれること。ビジネス関係の窓口になる営業部隊の対応力が良いこと。(英語&日本語両方のインターフェースが可能であること)
8.当方の現地国際資材部スタッフが事前調査済み、会社の信用調査済みで推薦があること。
盛り沢山の条件のように見えますが、最初にどのようなODMベンダーが良いかというイメージをしっかり打ち出すこと、それを現地法人に伝えて良い候補を探させることが必要不可欠です。(今はインタネットで多くの情報が取れる時代ですが、海外ビジネスでは、現地に強い駐在スタッフとの意思の疎通は相変わらず重要です。)
大きな取引の場合、ベンダーの選定は往々にして、いわば系列関係、他からの圧力、過去の取引関係や幹部の思惑などから色々な雑音が入ることもあります。 幸いにも当時はPC98の海外調達はいわば処女地であり「変なしがらみ」はありませんでした。
従って、なお更に「選定条件の考え方」をしっかりと打ち出し、判断条件をぶらさないことが肝心です。
現地の国際資材部から、台湾で4社、香港で2社の計6社のODM候補の推薦があり、台湾と香港へ1Wの日程で現地サーベイへ赴きました。
1.マザーボードの設計込みの生産・調達(ODM)とする。
2.日本市場の所要変動が激しいことや、海外調達LTが長いことを考慮して日本でのライフ総量計画の3割を海外調達の目安として、ライフのミニマム調達量をODM先に保障する。
3.日本での原価低減効果はオーバーヘッド費用を差し引いても、10%以上が確保できること。 ODMはその目標価格(台湾FOBプライス)が出せること。
4.ODM先は北米PC大手が使っていない処、かつ、財閥系でないPC専業メーカーがベター。
5.技術志向の成長力のある中堅企業が好ましい。 新興企業でも良いが、マザーボードの設計力と生産技術力があること。
6.コスト意識が強く、継続した原価低減活動に積極的に対応できる処。
7.トップ・マネジメントが誠実であり、自らこのODMビジネスにリーダーシップがとれること。ビジネス関係の窓口になる営業部隊の対応力が良いこと。(英語&日本語両方のインターフェースが可能であること)
8.当方の現地国際資材部スタッフが事前調査済み、会社の信用調査済みで推薦があること。
盛り沢山の条件のように見えますが、最初にどのようなODMベンダーが良いかというイメージをしっかり打ち出すこと、それを現地法人に伝えて良い候補を探させることが必要不可欠です。(今はインタネットで多くの情報が取れる時代ですが、海外ビジネスでは、現地に強い駐在スタッフとの意思の疎通は相変わらず重要です。)
大きな取引の場合、ベンダーの選定は往々にして、いわば系列関係、他からの圧力、過去の取引関係や幹部の思惑などから色々な雑音が入ることもあります。 幸いにも当時はPC98の海外調達はいわば処女地であり「変なしがらみ」はありませんでした。
従って、なお更に「選定条件の考え方」をしっかりと打ち出し、判断条件をぶらさないことが肝心です。
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この記事へのコメント
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But meanwhile a drama in dumb show which was being enacted in the room stopped me again. I have said already that as soon as the old man sat down in his chair he would fix his eye on something and not remove it the whole evening. It had been my fate in the past to be exposed to that meaningless, persistent, unseeing stare. It was a very unpleasant, in fact unbearable, sensation, and I usually changed my seat as soon as I could. At this moment the old man’s victim was a small, round, very neat little German, with a stiffly starched stand-up collar and an unusually red face, a new visitor to the shop, a merchant from Riga, called, as I learned afterwards, Adam Ivanitch Schultz. He was an intimate friend of Muller’s, but as yet knew nothing of the old man or many of the customers. Sipping his punch and reading with relish the Dorfbarbier, he suddenly raised his eyes and observed the old man’s immovable stare fixed upon him. It disconcerted him. Adam Ivanitch was a very touchy and sensitive man, like all “superior” Germans. It seemed to him strange and insulting that he should be stared at so unceremoniously. With stifled indignation he turned his eyes away from the tactless guest, muttered something to himself, and took refuge behind the newspaper. But within five minutes he could not resist peeping out suspiciously from behind the paper; still the same persistent stare, still the same meaningless scrutiny.
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団塊エンジニアのmy−X:海外ベンダーの選び方(1) - livedoor Blog(ブログ)
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