2005年05月19日

製品開発力とは?

製品開発力とは?

 

日本企業の製品開発力についての示唆的な講演論文を読みましたので紹介します。

藤本隆弘氏の「日本企業の製品開発力」(組織能力とアーキテクチャー)です。

要旨は次のとおりです。

 

    日本の企業の大きな問題は、「現場は強いけれども会社は儲からない」という企業が多い。、お客さんの評価としての「表の競争力」と「裏の競争力」は別物、裏の競争力は海外に比べ結構強い。つまり生産性、生産リードタイム、開発リードタイム、製造品質、歩留まりなど、現場の実力は強い。

 

    アメリカの企業はどちらかというと「強い本社、弱い工場」、日本の企業は「強い工場、弱い本社」

 

    どういう製品を造っている会社が強いのかを見極める上では、アーキテクチャ(製品をどのような部品とインターフェースで実現するかの設計思想)に注目すべき

 


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・ アーキテクチャーには組合わせ型(モジュラー型:パソコンなど)と擦り合わせ型(インテグラル型:自動車など)がある

・ さらにモジュラー型とインテグラル型はその市場特性(クローズド、オープン製品)と、製品の部品特性(内部/外部とモジュラー/インテグラル組み合わせ)でアーキテクチャのタイプ、位置取りがある

・ 日本企業は「位置取り」(ポジショニング)が悪い、「裏の競争力」を活かす「アーキテクチャーの位置取り戦略」が重要

<所感>

パソコンはオープン・モジュラータイプになってしまいグローバルな厳しい価格競争にさらされて利益が出しにくいアーキテクチャーになっているが、自動車はインテグラル・タイプで、まだまだ価格以外の+α要素(デザイン、燃費、乗り心地、品質など)で勝負ができるアーキテクチャー。

日本のパソコン企業は早くから海外に進出したが海外で大きなシャアを取っているところは1つもいない。(むしろ失敗している。日本に限らず台湾企業も自社ブランドでは成功していない。)

トヨタ、日産、ホンダなど自動車企業は北米ではかなりの成功を収めている。 この差は、この製品アーキテクチャーの差だろうか、海外でのオペレーション能力の差も大きいのだろうか?
パソコン(IT機器全般も)は海外市場に出て行くには言語の壁(日本語文化圏→英語圏)が大きい、自動車は製品特性として言語の壁がほとんどないことも要因としてあるような気がします。

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この記事へのコメント

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